彼となら、   熱くなれる
私は兄のマンションへ向かった。

「兄さん、私、珠良よ!」

「ふぁ~あ、何だよ、こんなに朝早く?」

「入っていい?」

「いつものことだろ?」

私は一体何度ここに来たことだろう、兄と愛し合うために。

今は違ったが。

「姉さんから聞いたの。兄さん結婚するの?お見合いしたって、本当?」

「ああ、した。」

「ウソでしょ?どうして私に言ってくれなかったの?」

「俺もおまえも忙しくて言いそびれただけだ。」

「いつ結婚するの?」

「まだ決めてない。」

「・・・・・」私は動揺した。

心の中で何かが崩れそうで、どうしたらいいのか不安だった。

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