彼となら、   熱くなれる
β.感電ラブ
兄は守口秋良。

私より8歳年上だ。

「兄さん、相談があるの。」

「珠良のことなら何でも俺に言っていい。で、悩みは何かな?」

「それがちょっと言いずらくて。」

「はは~ん、恋だろ、違う?」

「全然違うの。」

「じゃ、何、不倫か?」

「兄さん、ふざけないで!」

「ごめん、真面目に聞こうか?」

「私、いつもフラれちゃうの。」

「馬鹿な男どもだな、珠良をフるなんて。しかし、なぜだ?」

「たぶん、私が不感症だからだと思うの。」

「不感?感じないのか?」

「よくわからないの。」

「なるほど、それが悩みか。深刻だな。」

「兄さんなら女に詳しいと思って。」

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