彼となら、 熱くなれる
θ.灼熱ラブ
・・・最後の温もり
自宅へ帰ると姉の結婚式の日取りが決まっていた。
10月の第3日曜日だ。
私は兄のマンションへ行った。
産休の代理で病院を移ることを兄に話した。
兄は腕を組み、黙って聞いていた。
何を考えているのかしら?
私の言ったことをどう思ったかしら?
「兄さん、私、何か間違ってる?」
「いや、何も。」
兄は私に柔らかな表情を向けてそう言った。
「兄さんのその後はどうなったの?お見合いした女性とは付き合っているの?」
「いや、あれきりだ。」
「どうして?先方に断られたの?」
「そんなようなものだ。」
「そう。」私はそれ以上聞かなかった。
兄も話題にしたくないように見えた。
10月の第3日曜日だ。
私は兄のマンションへ行った。
産休の代理で病院を移ることを兄に話した。
兄は腕を組み、黙って聞いていた。
何を考えているのかしら?
私の言ったことをどう思ったかしら?
「兄さん、私、何か間違ってる?」
「いや、何も。」
兄は私に柔らかな表情を向けてそう言った。
「兄さんのその後はどうなったの?お見合いした女性とは付き合っているの?」
「いや、あれきりだ。」
「どうして?先方に断られたの?」
「そんなようなものだ。」
「そう。」私はそれ以上聞かなかった。
兄も話題にしたくないように見えた。