彼となら、　　　熱くなれる

・・・支えられて

あっという間に３月に突入した。

世間は春休みや卒業、新入シーズンとなった。

私は久保院長夫婦にお世話になったお礼と挨拶をして都内に戻った。

父の再婚話しが進んでいた。

私が帰った翌日の日曜に、相手の家族と会食すると言われた。

「父さん、本気なの？私は反対しないけれど。」

「それなら、明日のランチに来なさい。」

「うん、いいけど。」

「けど、何だ？言いたいことははっきり言いなさい。」

「私、ここにいていいの？」

「当たり前だ。娘なんだから。」

「でも相手の方はよく思わないかもよ？」

「ちゃんと話してあるし、和香さんにも娘と息子がいるんだよ。全員で顔をそろえたいんだ。もちろん咲良んとこの衛くんも来る。頼んだよ。」

「うん。」私は部屋に上がってベッドに身を投げ出した。

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