星になれたら。
少し長めで細いサラサラと指通りの良さそうな色素の薄い髪。
母親譲りの大きく黒目がちな瞳。
瞳を縁取る睫毛は長くうつむくと頬に影を落とす。
すっと通った鼻梁に、ふっくらと柔らかそうな薄桃色の頬と唇。
声だって少し高めの心地よい声だ。
そう、確かに光は18歳の少年にしては可愛い。
可愛いがしかし、やっぱり男なのだ。
男の自分が手を出すハズが無い。
そりゃ肩を組んだりはあるが、それは友達なら当然のスキンシップで…
「とにかく、光には手を出さないこと。彼は私のなんだから」
混乱する杉本を尻目に勝手に話を終らせると陽菜は唐突に話題を変える。
「それよりお兄ちゃん。早く支度して出てきてよね」
「…だから、もうちょっと寝させてくれって。俺は眠いんだよ」
妹の切り替えの早さに少し目眩を覚えながら答えると。
「まさかお兄ちゃん。私がなんで電話してんのか分かってないって言うんじゃないでしょうね」
陽菜が呆れた声を出す。
「何で?」
「…っ。あ~の~ね~、仕事でしょうが、仕事!大西結衣16歳。お兄ちゃんの担当でしょう?」
苛立った声が聞こえてくる。
きっと頭から湯気が出そうな勢いで怒り狂っているに違いない。
母親譲りの大きく黒目がちな瞳。
瞳を縁取る睫毛は長くうつむくと頬に影を落とす。
すっと通った鼻梁に、ふっくらと柔らかそうな薄桃色の頬と唇。
声だって少し高めの心地よい声だ。
そう、確かに光は18歳の少年にしては可愛い。
可愛いがしかし、やっぱり男なのだ。
男の自分が手を出すハズが無い。
そりゃ肩を組んだりはあるが、それは友達なら当然のスキンシップで…
「とにかく、光には手を出さないこと。彼は私のなんだから」
混乱する杉本を尻目に勝手に話を終らせると陽菜は唐突に話題を変える。
「それよりお兄ちゃん。早く支度して出てきてよね」
「…だから、もうちょっと寝させてくれって。俺は眠いんだよ」
妹の切り替えの早さに少し目眩を覚えながら答えると。
「まさかお兄ちゃん。私がなんで電話してんのか分かってないって言うんじゃないでしょうね」
陽菜が呆れた声を出す。
「何で?」
「…っ。あ~の~ね~、仕事でしょうが、仕事!大西結衣16歳。お兄ちゃんの担当でしょう?」
苛立った声が聞こえてくる。
きっと頭から湯気が出そうな勢いで怒り狂っているに違いない。