星になれたら。
突然の出来事
気が付いたら空に浮かんでいた。
辺りを見渡せば、ただ真っ青な空が広がるばかり。
(これは…夢?)
ぼんやりと思いながら下を見下ろせば、通学路が見える。
まだ早い時間帯なせいもあっていつもならあまり人はいない。
だけど今朝は何だか人だかりが出来ていた。
(動く豆粒みたいで面白いな)
なんて思いながらふと何が起きたのか気になった。
下に降りようとした所で
「あのっ…スミマセン」
後ろから声をかけられゆっくりと振り返る。
そこには全力疾走した後みたいに息を切らした20代半ばくらいの男の人が立っていた。
精悍な頬にシャープな顎。
すっと通った鼻梁に切れ長で涼しげな瞳。
薄く形の良い唇。
男の人なのにとても綺麗。
(誰なんだろう…この人)
ぼーっと見つめながら考えていると
「あなた、大西結衣さんですよね?」
聞かれて頷く。
するとホッとした顔をして「良かった~。間に合って」と手を差し出して来た。
差し出した手には名刺。
そこには『死者出迎え係 杉本架月』と書かれていて思わず思いきり後退った。
だ、だって死者出迎え係って…
「あ…あなた。もしかして死神ですか?」
恐る恐る聞いてみる。
辺りを見渡せば、ただ真っ青な空が広がるばかり。
(これは…夢?)
ぼんやりと思いながら下を見下ろせば、通学路が見える。
まだ早い時間帯なせいもあっていつもならあまり人はいない。
だけど今朝は何だか人だかりが出来ていた。
(動く豆粒みたいで面白いな)
なんて思いながらふと何が起きたのか気になった。
下に降りようとした所で
「あのっ…スミマセン」
後ろから声をかけられゆっくりと振り返る。
そこには全力疾走した後みたいに息を切らした20代半ばくらいの男の人が立っていた。
精悍な頬にシャープな顎。
すっと通った鼻梁に切れ長で涼しげな瞳。
薄く形の良い唇。
男の人なのにとても綺麗。
(誰なんだろう…この人)
ぼーっと見つめながら考えていると
「あなた、大西結衣さんですよね?」
聞かれて頷く。
するとホッとした顔をして「良かった~。間に合って」と手を差し出して来た。
差し出した手には名刺。
そこには『死者出迎え係 杉本架月』と書かれていて思わず思いきり後退った。
だ、だって死者出迎え係って…
「あ…あなた。もしかして死神ですか?」
恐る恐る聞いてみる。