メゾン・ド・リリィ
振り返ると、眼鏡をかけた男の子がそこに立っていた。


「邪魔なんだけど。」


恐ろしく不機嫌そうな顔だ。


「おぉ舜かぁ!!どうした?」


山本さんは明らかに話を聞いていない。


「学校帰りに決まってんだろ。どいてくんない?」


「まぁ落ち着け、まずは自己紹介だろ?ほら想太!」


んないきなり言われても…人見知りが激しい僕はとっさにうつむく。


気まずい沈黙が流れる…


……………………



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