雪恋ふ花 -Snow Drop-

「いや、悪かった。その……」

春人はきまりが悪くて、目をそらす。


「いいですよ。別に気にしてませんから」

その女性は怒りもせずに答えた。



「それで、仲間は? まさか、一人じゃないよね?」

「あ、えっと……」

「まさか、一人で滑ってるのか? こんな腕前で?」

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