後ろの甘々狂犬王子とペットなメイ
⑤とろける恋
やっぱり必要なの?
「美紅・・・」
屋上で北沢くんと島くんを待っていると美紅に声をかけた。
「何?」
どうしよう?
こんな事聞いたら恥ずかしいかも?
「何でもないよ」
お弁当の包みをチラっと見てから屋上の扉を見つめた。
「何か悩みでもあるの?」
「べ、別にないよ」
ちょっとだけ、熱くなってきた頬に両手を当て空を見つめため息を吐く。