後ろの甘々狂犬王子とペットなメイ
「北沢くんは?」
「用事あるみたいだから」
声が震えちゃうよ。もう、どうしていいのか分からない。
美紅や島くんに言えば、きっと助けてくれるかもしれない。
でも・・・わたしが拒んだせいで浮気したのかもしれない。
やっぱり、わたしなんてめんどくさいよね。
階段を駆け下り校庭を突っ切ると振り向きもせず家に帰って行った。
痛いよ胸が苦しいよ。どうしたら、この痛みが消えてくれるの?
好きな人と想いが別々になると苦しくて息が出来ないよ。
好きなのに。
大好きなのに。
一緒に笑って傍に居たいだけなのに。