そしてキミは花になる


少し苛立っていたわたしは、怒った口調で聞き返した。


だってそうでしょ?
フラれた直後に声かけられたって、いい気分はしない。


しかも目撃してるならなおさらね?



「違うよ。僕は君が心配で…」

心配…?
いらないよ。
そんなの…


「わたしを心配するんなら1人にしてくれません?」


いい迷惑だよ…。
ってかこの人授業ないの?


「や…自殺とか…」

貧弱な先生だなぁ…
喋りかたも行動もおどおどしてる。


…なんか守ってあげたくなる。

眼鏡かけてるから、余計にね?

「しませんよ?別にそこまで好きだったわけじゃないし?ってか先生。授業ないんですか?」


そうなのだ。
思ったより辛くない。

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