そしてキミは花になる



それから待っても連絡が来ることはなかった。



「先生。どうしたのかな…?」


なんかメールに誤字があったとか!?

そう思って画面を見るとどこにも誤字なんて見つからなくて。



たったこれだけのことで不安になってしまったんだ。


「先生…。」


ベッドの横にある小さな窓から空を見上げ小さく呟いた。


わたし…。

いつからこんなに心が狭くなっちゃったんだろう?


もっと他人のことなんかどうでもいいっていう人間だったのに…。


―――――
でも、その嫌な予感は現実に向かって進んでいた。


わたし、なんで先生の“違和感”に気付けなかったのかな…?


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