そしてキミは花になる



「ちはるーっ!おっはよーっ」


わたしは、勢いよくちはるに抱きついた。

「わっ!しゅっ愁芭…?」


ちはるは、なんか元気がないように見えた。

とゆうかわたしに会うのが気まずいみたいな…?
気のせいかな?

「どうしたの?」


わたしが不思議そうにちはるに尋ねると、ちはるは作り笑いをした。

「えっ…?なっなにが…?おはよ…!」


ちはるは、嘘が下手。

でもそれ以上は、詮索するのをやめた。


ちはるにだって話したくないことぐらいあるよね?

ちはるが話してくれる時が来たら聞けばいいよね?


―――――
このときの考えが甘かったのかもしれない。

なんでちゃんと聞いてあげなかったんだろう。

ちはる…。
ごめんね…。
たくさん責めて。


< 34 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop