そしてキミは花になる
わたしはやっぱり後から心配になってきていた。
ちはるの顔が脳内を左右する。
なんであの引きつった笑顔に気付けなかったのかな…?
わたしは、足の向きを変えて走り出した。
下駄箱についたわたしは、急いで上履きを取り出そうと小さな扉を開くと中には、なにやら紙が置いてあった。
紙を開くと綺麗な字で
“ゲームの約束、延期でいい?”
え…?
いろんな事にいろんな意味で頭がついていかない。
なんでメール無視したの?
なんで直接言ってくれないの?
今、どこにいるの?
わたしが帰った時にこの紙はなかった。
わたしが帰ったのを見計らって入れたの?
出張は?
考えたくもない事が頭にポンポン浮かび上がってくる。
わたし…
こんなに醜い女だったっけ?