そしてキミは花になる
ここで考え込んでも埒が明かないとおもったわたしは、とりあえず、ちはるを探す事にした。
いろんな教室をうろうろしながらさがす。
でも、やっぱり頭の8割以上が先生のことで。
そんな考えを今は忘れようと自分の両頬を両手で叩いて気合いを入れた。
この先には、数学準備室があり、そのまた先には、印刷室がある。
まだ先生と話す勇気はあいにく持ち合わせていなかった。
先に印刷室に行く事にした。
印刷室は、空いていて中から音がするから誰かいると思って近づいた。
ちはるであってほしいと、少しの期待を背負って。