そしてキミは花になる
それでも先生は、謝るだけだった。
『ごめん…』
…もう終わっちゃうの?
わたしは、静かに通話終了ボタンを押した。
「ふっ…うぅ…」
やだよ…。
なんで素直になれないのかな…?
わたし…。
こんなに苦しい恋、わたしにはきつすぎたのかもしれない。
でも、
先生を好きって気持ちの方が大きくて止められなかったんだ。
「せんっせ…好き…好きなの…!」
でもこの言葉も届く事なく、夜はあけていった。
―――――
いつからだろう?歯車が狂いだしたのは。
でも、私たちを苦しめる出来事はこんなものじゃおさまらなかった。
ただ…。
愛し合っただけなのに。
理由を言わなかったのはわたしのためだったんだね。
そんなことにも気づけないなんてわたしは、彼女失格かな?