そしてキミは花になる
「ちっはる~!」
わたしはいつものようにちはるに飛び付いた。
「うおっ!?」
ちはるは、ぐらつきをこらえながら必死に転ばないようにしてた。
こんな当たり前の事がこの前の事があってからは、奇跡のように嬉しくてまた泣きそうになった。
「おはよっ!愁芭っ!」
ちはるには、バレないでほしい…。
わたしの空元気…。
でもそんな思いは届かなくて。
「どうしたの?元気なくない?」
ちはるには、わかっちゃうんだね?
それともわたしがそんなにわかりやすかった?
「ううん!なんでもないよ?」
わたしは、また見栄を張った。
親友にまでこんなことして、許されないよね。
ちはるはあたしに話してくれたのにね。
あの人にも嫌われて、わたしも私自身が嫌いになっていく。
いつかは、先生もわたしを嫌いになって遠ざかっていくのかな
いつか…。
…じゃないかもね。