そしてキミは花になる
声がしたほうに顔を向けると先生がいた。
確か…数学の…
緒方 蓮(おがた れん)。
「こんなとこで何してるの…?」
先生は、わたしに質問してくるが今は正直、誰とも話したくない。
先生には申し訳ないけど、帰りたいな…。
「…さようなら」
そう言って立ち上がったわたしの腕が思いっきり先生の手によって、掴まれた。
そして、腕を引き寄せられたと思ったら、次の瞬間抱きしめられた。
!?
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
でも、なんか分からないけど気持ちよくて。