天使のアリア––翼の記憶––
先輩を追いかけて、たどり着いた場所はコンサートホール。
何でって?あ、言うのを忘れていました。
今日はこれからこのコンサートホールで先輩のコンサートが行われるんです。
そして、私はその伴奏を務めることになっている。
まぁ、私は悲しいことにピアノくらいしか取り柄がないからね。
でもね、ピアノが弾けて良かったって思うの。私がピアノを弾けたから、藍羅先輩と親しくなれたんだ。
あれは確か、数年前のピアノコンクール。
私はその時何度目かの金賞を受賞したんだよね。
それで、その運営者のお偉いさん達に「いや〜凄かったね〜」などと、やれお菓子だの花束だのを貰って、長い長い話を聞かされた帰りだったと思う。
『貴方でしょ。このコンクールで金賞を取ったの。』
ヘトヘトだけど振り返ると、一瞬決して悪いわけじゃない自分の視力を疑った。
だって目の前に、美しすぎる天使のような女の子が立っていたんだもん。
美しいダークブラウンの長く艶やかな髪の毛に、白く透き通った肌。可愛いさくらんぼ色の潤った唇。そしてもうお人形さんのように綺麗に整ったお顔。
美少女ってこういう子のことを言うんだと思った。
だけど、その見た目の美しさだけじゃない。
その空気が澄み渡るような凛としたその雰囲気に、
あたしは釘付けになってしまった。
何でって?あ、言うのを忘れていました。
今日はこれからこのコンサートホールで先輩のコンサートが行われるんです。
そして、私はその伴奏を務めることになっている。
まぁ、私は悲しいことにピアノくらいしか取り柄がないからね。
でもね、ピアノが弾けて良かったって思うの。私がピアノを弾けたから、藍羅先輩と親しくなれたんだ。
あれは確か、数年前のピアノコンクール。
私はその時何度目かの金賞を受賞したんだよね。
それで、その運営者のお偉いさん達に「いや〜凄かったね〜」などと、やれお菓子だの花束だのを貰って、長い長い話を聞かされた帰りだったと思う。
『貴方でしょ。このコンクールで金賞を取ったの。』
ヘトヘトだけど振り返ると、一瞬決して悪いわけじゃない自分の視力を疑った。
だって目の前に、美しすぎる天使のような女の子が立っていたんだもん。
美しいダークブラウンの長く艶やかな髪の毛に、白く透き通った肌。可愛いさくらんぼ色の潤った唇。そしてもうお人形さんのように綺麗に整ったお顔。
美少女ってこういう子のことを言うんだと思った。
だけど、その見た目の美しさだけじゃない。
その空気が澄み渡るような凛としたその雰囲気に、
あたしは釘付けになってしまった。