ヒミツの恋を君と。Sweet Secret【番外編】
「あ、あの…手離してもらえますか?」



「あぁ、ごめんね」





佐藤くんに連れて来られたのは、屋上へと続く階段の踊り場。





「ここでいいかな」



「え……ここ?」





その屋上っていうのは、あたしと晴が毎日朝ごはんを食べる屋上で…。




あたしはお昼は塔子と食べるけど、晴はお昼も屋上にいるって言ってた。



今もいる?



上の方を気にしてたあたしに、彼は話し掛けてきた。





「桃佳ちゃん、俺の彼女になって欲しいんだけど」



「えぇっ!?」





直球な告白だわ。

いきなり名前呼びだわでびっくりして一瞬ひるんでしまった。



言わなきゃ、あたしには好きな人がいますって。




口を開きかけた時、その声が真上から聞こえてきた。





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