どうして。~君と過ごした大切な日々~

めばえる気持ち

席替えをしてもう少しで2週間を
過ぎようとしていた。

だんだんこの席にも慣れてきて
今では
隣の拓斗とは授業中もおしゃべりで
盛り上がってるくらいだ!!



キーンコーンカーンコーン♪

あっ、次は数学だ。
はぁ、苦手なんだよね!!
憂鬱ー(ノ_・,)

授業が始まって10分後、
はい、もう分かんない!!
ついていけねー。

そうおもい、
話を聞かずにぼーっとしていると…


「なぁ、ここ分かる!?」

と拓斗が質問してきた。

いやいや!
私に聞かれても…
仕方ないので

「ごめん、分かんない!!
先生の話すら聞いてなかった!!.
なにするって?」

逆に質問仕返した私に拓斗は

「ははっ笑
聞いてなかったの!?
問題集の習った場所全部やるって!!」

と優しく教えてくれた。
っていうか、
問題集やんのー。

ただでさえ数学嫌いなのに
もっと嫌いになりそーだよ!!

しぶしぶ問題集を開く私に拓斗は
「分かる!?
教えてやろーか!?」

「いいの!!ありがとう。」
ラッキー♪
前からちょこちょこ
教えてもらってたけど
拓斗って教えかた上手いんだよね!!


なんか少しやる気出てきた♪

っていっても、
やっぱり数学は嫌いだー!!


ぜんっぜん分かんない。


「分かんない?」


「えっ?」


「いやっ、
 顔がポカーンとしてたから 
 分かんないのかなと思って…」


うそっ、
絶対変な顔してた!

恥ずかしい~



うん、
もう集中集中。


「もう一回教えて、」


私がちょっと申し訳無さそうにいうと
拓人は


「あー、
 全然いいよ。
 ここは…」

とまた分かりやすく教えてくれた。


そして、





横をみると



結構近い距離に




拓人の顔があって










その姿に








かっこいい









と思う自分がいた。










そのことに気づくのに










そう時間はかからなかった。



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