その蜜は海のように
その日から、同じような朝に寝て夜に起きるという生活が続き、ずっと書類を整理したり、税や経済のことを考えてた。

「はあ、眠い.......」

慣れない事はするものでは無い。

しかし、リィアは一ヶ月経った辺りから妙にこの仕事が楽しくなってきた。

判を押すのが特に。

そして、会議ではまだ若い小娘という印象が年寄りには強く、舐められがちだが気の強さと何より本人には自覚が無いが年老いた政治家達を閉口させる才能がリィアにはあった。

老いたものには無い、若者独自の発想が成功の鍵だった。

それにリィアは両親や侍女、家臣が止めても滅多な事では止めないと決めたからだ。


だが、身体がそろそろ限界にきた。

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