その蜜は海のように

「おめでとう。リィア!領主様との婚約が決まったわ。」

お母様...聞いて...

「さあ、花嫁衣装はどうしようか。
うーん、リィアには..やはりレースとドレープのたくさんのがいいだろうか..宝石はお前の瞳の色に合わせよう。」

お父様....

「どうしたんだい?顔色が悪いぞ。
もう今日は休みなさい。式の1ヶ月前だしな。」

「お父様、お母様、わ..私は..本当に結婚をしなくてはいけないの?」

「なにを言ってるんだね。当たり前だろう?それに、これがお前にとっても一番の幸せだろう。さあ、部屋へ行きなさい。」

「はい...。」




< 2 / 27 >

この作品をシェア

pagetop