その蜜は海のように
そうこうしている内に夕方だ。

そろそろ晩餐の時間だから、侍女が来る前にリィアは素早く荷物や本を隠した。

その時、丁度こんこんと扉を叩く音が聞こえ、続いて扉が開いた。

侍女は、普通主人部屋の扉を開ける事はしない。

この国では、とても無礼に当たるからだ。

嫌な予感がした。



そして、そう言う時は結構当たったりするものだ。

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