その蜜は海のように

先への道

母のエルリィナが部屋に駆け込んできた。

「大変よ!!領主様が!」

領主がどうしたのだろうか。

「お母様、落ち着いて。領主様がどうなさったの?」

「領主様が突然亡くなったのよ!詳しい話は、お父様がしてくださる筈よ。書斎へ行きましょう。」

話がよく見えないが、自分の婚約者である領主が突然亡くなったらしい。

リィアは、この上ない歓びに包まれたが悲しそうな顔で、エルリィナについて父の書斎へと向かった。

今後、リィア自信に叩きつけられる未来も知らずに。
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