キミ色で染まるキャンバス


ちょうど消防車が到着して、
田中のおばちゃんの声は掻き消された


田中のおばちゃんが言いたかったことは、薄々勘付いていた


私は消防車の後を追った



車一台がやっと通れるくらいの住宅街




私が走って火事の現場に向かえば、
簡単に消防車を追い抜いた



「……………っ!!」
< 13 / 102 >

この作品をシェア

pagetop