キミ色で染まるキャンバス
うちの中学から東大和高校にくる人はいなかったから、ドキドキして入学式初日を迎えた
特段、人見知りという訳ではない
ただ、口火を切るのは苦手なので、友達ができるかは不安だった
でも、入学式直後のSHRでの自己紹介でたまたま隣の席だったりっちゃんが先に声をかけてくれたのだ
「…早乙女さん?」
「何ー?」
「早乙女さんも…その…雨宮智和が好き…なんだよね…?」
「うん、好きだよー」