キミ色で染まるキャンバス


…描きたい…。



素直にそう思ったし、
彼女を見つめては胸の高鳴りが収まらない



"もう、人物は描いてないし…"


今さっきボンに言ったばかりだっけ?


少し自嘲気味に思いながらも、
風に揺れる彼女の黒と白は俺の絵心をくすぐらせるばかり



とにかく、彼女の了承を得て、
彼女を描かせてもらおう


そう、思ったら、足が勝手に彼女の方へと向かっていた

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