キミ色で染まるキャンバス

橋にもたれている彼女のもとへ走って行く


普通に驚かれるし、何で私?みたいな感じになるだろうけど、いざとなれば、「"俳優"の雨宮智和」という肩書きを使えばいっか笑


そんなことを思いながら、彼女に声をかける

「…あの、すいません。人物画を描きた……」


…あれ?寝てる?


見ると、彼女は長い睫毛を伏せて寝ているみたいだ



寝ているなら、人物画をやめようとは思えなかった

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