キミ色で染まるキャンバス
神崎さんは小さく礼を言って、
カプチーノを飲んで一息ついてから口を開いた
「あのね……、
その遺言は……
"雨宮くんに柚月を幸せにして欲しい"
だったの……」
「………俺が……?」
「…そう…
それと一つ言わせて……
これは、
俳優の雨宮智和に頼んでるんじゃない
親友の"一条智和"に頼んでるの…」
………………!!!!!
俺は目を見開いた
なぜ神崎さんは俺の前の苗字を……
離婚した父親の苗字を知ってるんだ……………⁉︎