キミ色で染まるキャンバス


「なぜ俺に頼むんです?

断ることは分かり切ってるはずなのに…」


「橋で柚ちゃんを介抱してる時にこれは柚ちゃんを幸せにしてあげられる神様からのチャンスだと思ったわ


それに……」


「…それに?」


「智くん、柚ちゃんに一目惚れしたでしょ?」


「……っえ⁈」


「見たらすぐに分かったわよ(笑)

介抱する時も壊れないように大事に守ろうとする男の目だったわ


それから、最初はあの子の人物画を描こうとしたんじゃないの?」


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