キミ色で染まるキャンバス


「りっちゃんありがとね♪
でも、ホラ、りっちゃんママ迎えに来てるよ?」

「ん?あ、ホントだ!
も〜、帰りはゆーと話すから少し遅れてって言ったのにぃ〜」

「まぁ、遅くなるよりいいんじゃない?
明日また学校でも会えるしさ♪」

「もぅ!ゆーは何でそーゆ時だけ冷静でいられるのよ!童顔なクセに!」

「顔は童顔でも、中身は立派な高校生ですからぁ?笑
とにかく、ママさん待ってるし、あたしも腕痺れてきたから、はなした!はなしたぁっ!」

「しょうがないなぁー笑
じゃあ、また明日ね♪」

「うん!またねー!」

そう言って私たちは別れた

私はというと、
こんな夜でも元気に自転車を漕ぐ

親は共働きだから、いっつも自転車で帰る

りっちゃんは優しいから一緒に帰るよ?って言ってくれるけど、あんな可愛いりっちゃんが私の責任でアブナイ事件にあったら、りっちゃんママに合わす顔がないからね笑

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