小咄
とある映画の主人公が真砂だった場合:その2
【キャスト】
孤高の殺し屋:真砂 家族をマフィアに殺された女性:千代
・:・☆・:・★・:・☆・:・★・:・☆・:・★・:・☆
「真砂様ぁ。助けてくださいまし~」
がば、と真砂に抱きつく千代。
何故か嬉しそう。
口を開く前に抱きつかれ、ちらりと真砂はアパートの隣室(千代の家)を見る。
「いきなりマフィアが乗り込んできて、皆こんな。わたくしの一番気に入っていた捨吉まで殺されてしまいました。あ、誤解しないでくださいましね。気に入ってると言っても、弟として、ですわよ」
己に抱きついたまま、べらべらと喋る千代に辟易しつつ、真砂はべりっと千代を引き剥がす。
「それは災難だったな。さぁ、もう嵐は去ったようだし、とっとと帰れ」
抑揚のない声で言い、しっしっと手を振る。
千代は顎の下で両拳を握り、身悶えした。
「そんな、つれないですわぁ。あんなことのあった家に帰れだなんて。真砂様、ここに置いてくださいまし。もちろんそれなりのお礼はしますわよ」
そう言って、千代はするりと、纏っていた服を脱いだ。
豊満な身体が露わになる。
「この身体、真砂様のお好きなときに、お好きなようにしていただいて構いませんわ」
特に表情を変えることもなく、千代の裸体を見つめていた真砂は、しばし考えた。
どうせ昼間は、仕事に行くことが多い。
「……いいだろう」
低い真砂の答えに、千代の顔に喜色が浮かぶ。
ふと真砂が、僅かに首を傾げた。
「捨吉が殺されたのに、殺したマフィアを放っておいて良いのか」
「だって相手はマフィアですよ。捨吉は可哀相でしたけど、下手に手を出したら、わたくしだって危ないじゃないですか。捨吉はきっと、わたくしが幸せになることのほうが嬉しいと思いますわ」
言いながら、真砂にしなだれかかる。
哀れ捨吉、姉ちゃんは仇討ちなど頭にないようだ。
かくして千代は、真砂の家で、いそいそと掃除洗濯に精を出す。
が、真砂がそれに対して労いの言葉をかけるわけでもない。
それでも千代にとっては、夜に真砂に抱かれるだけで十分幸せなのだ。
ある夜、真砂はベッドの中で、千代に言った。
「お前のこの身体を使えば、仕事も楽に出来るかもな」
「まぁ、真砂様のお役に立つなら、何なりと」
行為の最中でもあまり喋ってくれない真砂の珍しい言葉に、千代は上体を起こして真砂に擦り寄る。
だが真砂は乱暴に千代を押しのけると、彼女の身体をベッドに投げ出した。
そして起き上がり、上から冷たい目で見下ろす。
「俺の役に立ちたきゃ、もっと上手くなることだ」
ばさ、とシャツを羽織る。
千代は慌てて真砂の背に叫んだ。
「わ、わかりました! 真砂様、教えてくださいまし! わたくし、真砂様の言うことなら、何でも聞きますわ!」
身体には自信があったが、技術面ではまだまだだったのだろうかと、千代は奮起する。
だが真砂は冷たい目を向けた。
「阿呆。最中にいちいちそんなこと教えてられるか。てめぇで考えろ」
面倒臭そうに言う。
千代は困った顔をした。
男がどう感じるかなど、女の千代にはわからない。
でも。
「わかりましたわ! きっと、どんな男でも骨抜きに出来るようになってみせます!」
「……面白い。やってみな」
にやりと笑い、真砂は寝室を後にした。
・:・☆・:・★・:・☆・:・★・:・☆・:・★・:・☆
……( ̄∀ ̄)なんだこれ。全然違う話じゃん。
ていうか、もう元映画の欠片もないよね。
仇討ちに興味がなかったら、元ネタになりようがないんだよな。
思ったより、随分難しかったです。映画そのものを話にするわけにもいかないし。
……そのものになりようもないし( ̄∀ ̄;)
意外に千代バージョンのほうが、真砂のドSっぷりは出てない。初めはもっと短かったのですがね、それだとほんとに真砂が普通だったので、もうちょっと書いてみた。したら何だか大人の世界に……。
まぁ真砂も男なので( ̄ー ̄)
真砂のドSっぷりが発揮されるのは、深成相手のときかもしれませぬな。
孤高の殺し屋:真砂 家族をマフィアに殺された女性:千代
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「真砂様ぁ。助けてくださいまし~」
がば、と真砂に抱きつく千代。
何故か嬉しそう。
口を開く前に抱きつかれ、ちらりと真砂はアパートの隣室(千代の家)を見る。
「いきなりマフィアが乗り込んできて、皆こんな。わたくしの一番気に入っていた捨吉まで殺されてしまいました。あ、誤解しないでくださいましね。気に入ってると言っても、弟として、ですわよ」
己に抱きついたまま、べらべらと喋る千代に辟易しつつ、真砂はべりっと千代を引き剥がす。
「それは災難だったな。さぁ、もう嵐は去ったようだし、とっとと帰れ」
抑揚のない声で言い、しっしっと手を振る。
千代は顎の下で両拳を握り、身悶えした。
「そんな、つれないですわぁ。あんなことのあった家に帰れだなんて。真砂様、ここに置いてくださいまし。もちろんそれなりのお礼はしますわよ」
そう言って、千代はするりと、纏っていた服を脱いだ。
豊満な身体が露わになる。
「この身体、真砂様のお好きなときに、お好きなようにしていただいて構いませんわ」
特に表情を変えることもなく、千代の裸体を見つめていた真砂は、しばし考えた。
どうせ昼間は、仕事に行くことが多い。
「……いいだろう」
低い真砂の答えに、千代の顔に喜色が浮かぶ。
ふと真砂が、僅かに首を傾げた。
「捨吉が殺されたのに、殺したマフィアを放っておいて良いのか」
「だって相手はマフィアですよ。捨吉は可哀相でしたけど、下手に手を出したら、わたくしだって危ないじゃないですか。捨吉はきっと、わたくしが幸せになることのほうが嬉しいと思いますわ」
言いながら、真砂にしなだれかかる。
哀れ捨吉、姉ちゃんは仇討ちなど頭にないようだ。
かくして千代は、真砂の家で、いそいそと掃除洗濯に精を出す。
が、真砂がそれに対して労いの言葉をかけるわけでもない。
それでも千代にとっては、夜に真砂に抱かれるだけで十分幸せなのだ。
ある夜、真砂はベッドの中で、千代に言った。
「お前のこの身体を使えば、仕事も楽に出来るかもな」
「まぁ、真砂様のお役に立つなら、何なりと」
行為の最中でもあまり喋ってくれない真砂の珍しい言葉に、千代は上体を起こして真砂に擦り寄る。
だが真砂は乱暴に千代を押しのけると、彼女の身体をベッドに投げ出した。
そして起き上がり、上から冷たい目で見下ろす。
「俺の役に立ちたきゃ、もっと上手くなることだ」
ばさ、とシャツを羽織る。
千代は慌てて真砂の背に叫んだ。
「わ、わかりました! 真砂様、教えてくださいまし! わたくし、真砂様の言うことなら、何でも聞きますわ!」
身体には自信があったが、技術面ではまだまだだったのだろうかと、千代は奮起する。
だが真砂は冷たい目を向けた。
「阿呆。最中にいちいちそんなこと教えてられるか。てめぇで考えろ」
面倒臭そうに言う。
千代は困った顔をした。
男がどう感じるかなど、女の千代にはわからない。
でも。
「わかりましたわ! きっと、どんな男でも骨抜きに出来るようになってみせます!」
「……面白い。やってみな」
にやりと笑い、真砂は寝室を後にした。
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……( ̄∀ ̄)なんだこれ。全然違う話じゃん。
ていうか、もう元映画の欠片もないよね。
仇討ちに興味がなかったら、元ネタになりようがないんだよな。
思ったより、随分難しかったです。映画そのものを話にするわけにもいかないし。
……そのものになりようもないし( ̄∀ ̄;)
意外に千代バージョンのほうが、真砂のドSっぷりは出てない。初めはもっと短かったのですがね、それだとほんとに真砂が普通だったので、もうちょっと書いてみた。したら何だか大人の世界に……。
まぁ真砂も男なので( ̄ー ̄)
真砂のドSっぷりが発揮されるのは、深成相手のときかもしれませぬな。