期間限定マネージャー
そんな話をしているときだった。
「なぁ、ちょっといい?」
声を掛けてきたのは…同じクラスの天野俊也だった。
なんでここにいるんだろ…天野君、部活入ってたはずなのに。
「なに?あたしが何なの?」
しかも同じクラスといっても、話したことはあまりないのに…
「いや…水谷って帰宅部だよな?」
「え?うん、そうだけど…」
あたしが続けて、それがどうしたの、と言う前に天野君が口を開く。
「水谷…男子バレー部のマネージャーやってくれねぇ?」
……え?
「えぇー!?そ、そんなの…」
無理、と言おうとしたときに、久美に腕を引っ張られた。
「ちょ、ちょっと!久美!?」
「ねぇ、風香。悪いことは言わないから、バレー部のマネージャー引き受けなよ!」
「はぁ?」
なんでよ!