期間限定マネージャー
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「お疲れ!風香!!」
試合が終わると応援してくれてた久美がそう言ってタオルを渡してくれた。
「ありがと。」
「でもさー、風香すごかったよね!バレー初心者とは思えないくらい上手かったよ~」
「いやいや…」
あのアタック?は無事決まり、あたし達のクラスは勝ち進んだ。
でも…
あれはまぐれ。
それに…あのときでさえ、あたしは天野君の助けを借りていた。
……
そんなあたしにかまわず、久美が続ける。
「てか…やっぱ天野君は人気だね!でも分かるわ~…だってかっこよかったもん!顔だけじゃなくてスポーツも出来るなんて…そりゃもてるよねー。」
「…そうだね。」
あたしは、ファンの女子に囲まれている天野君を複雑な気持ちで見ていた。