どっちかなんて選べない!~ヤンキーくんと王子様~
「あっ!これ、私のだ…!」
それは、私が友達にもらったストラップだった。
鞄につけてたやつ、落としてたんだ…
でも、咲月くんが拾っていてくれてよかった。
「ありがとう、それ私のです、っと…」
ドキドキしながら返信すると、少ししてまたメールが来た。
『じゃあ明日渡す。今日と同じところ来い』
すぐに返信しようとして、コウのことを思い出す。
『黒澤咲月には絶対に関わるな』