どっちかなんて選べない!~ヤンキーくんと王子様~
次の日、放課後。
「明音、なにしてるの?」
……バレなければいい、なんて思ってた時期が私にもありました。
昨日の場所で咲月くんを待っていると、そこにコウが通りすがってしまった。
そうだよ、今日はバスケ部休みだし、コウの行きつけのスーパーすぐこの近くじゃん…!
片手にスーパーの袋を持ったコウは昨日と同じで、顔は笑っているけど心は全然笑ってない。
「あのね、コウこれはね…」
なんとか言い訳をしようとするも―
「悪い明音、待たせた、な…」
とても良いタイミングで咲月くんが来てしまった。