どっちかなんて選べない!~ヤンキーくんと王子様~
「ところで…2人はお知り合い…だよね」
未だにいがみ合ってるもんね。
知り合いじゃなかったらまず殴り合いしようとしないもんね。
「さて明音、帰ろうか」
するとコウはいつもの笑顔に戻し、スーパー袋を持って歩き出そうとする。
「え、ちょ、待っ」
私が慌ててついていこうとすると―
「おい、待てよ明音」
咲月くんに手を掴まれた。
…イ、イケメンに手を掴まれた!