ドロップアウト
そこにお袋がやってきた。

オッサンは俺から素早く手を話し笑顔で言ってきた。

「そうだ、今から俺達親子3人で出掛けないか?」

「俺はテメェの息子じゃねぇ。」

お袋の前では正体を見せないオッサン。

…ムカツク野郎だ。

「いや!仁志、お前は俺の息子だ!」

何、芝居してんだよ…。

「気安く名前、呼び捨てしてんじゃねぇよ。」

そう言い放ち部屋を出ようとした時、お袋が俺の前に立ちはだかった。

「なんだよ。」

俺がそう突っ張るとお袋がおもいっきりビンタをしてきた。

その行動にお袋自身が1番ビックリしている様子だった。

「ざけんじゃねぇよ。」

冷たくお袋に言って俺は家を出た。

天気が良い、青空の日の出来事だった。
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