ドロップアウト
「オレンジジュース。」

入って直ぐに龍崎がマスターに注文した。

「ミルクココア、アイスで。」

俺も続けて注文する。

「あいよ。」

マスターが微笑みながら答えた。

直ぐにオレンジジュースとミルクココアが運ばれてきた。

「お前達、また停学くらったのか?」

マスターが微笑みながら聞いてきた。

「ご名答〜。」

龍崎がピースしながら笑顔でマスターに答える。

「ったくテメェ達はよ〜…そんなんでちゃんと卒業できんのかよ。」

苦笑いしながらマスターが言った。

「卒業はするよ。」

オレンジジュースを飲みながら龍崎が答えた。

「なら良いんだけどな。」

そう言ってカウンターに戻るマスター。

客足も少ないこの店。

カウンターの席に座り競馬の雑誌を見るマスター。
< 18 / 147 >

この作品をシェア

pagetop