ドロップアウト
毎日の日々
花見弁当
【山口仁志】
停学が終わり、俺と龍崎は一週間ぶりに学校の屋上に向かった。
「いやぁ、懐かしの学舎だねぇ。」
微笑みながら龍崎が言った。
屋上にあがるとヨネとタマが笑顔で立っていた。
「お帰りなさいッ。」
ヨネとタマが二人揃ってそう言ってきた。
「おぉ、ただいまじゃ。」
そう言ってピースをしている龍崎。
「しかし、やっぱ屋上はいいなぁ。」
俺がそう言うと龍崎が「ウンウン」と頷いていた。