傷ついてもいい
「しっかりしなくちゃ」

佳奈は、声に出して言ってみる。

今、直己には、私が必要なんだ。

斎藤には、ちゃんと話して謝ろう。

本当は、迷いなんてなかった。
いますぐに直己のところに行かなければ、と佳奈は、思っていた。

落ち着いて、メイクを済ませ、斎藤の部屋に向かった。
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