傷ついてもいい
「はあ…なんかしばらくあわなかっただけなのに、佳奈が可愛く見えるなあ」

「えー?なんで?お酒のせいかな」

佳奈は、クスクス笑う。

「ま、この際、理由は、なんでもいいんだけど。佳奈とヤりたい」

わざと下品な言葉を使う時、斎藤はすごく優しく愛してくれる。

佳奈は、それがわかっているので、その言葉だけで少し濡れてきてしまう。

「かーな」

「あはは、もうやめてってば」

二人で絡みあいながら、床の上で抱き合った。

…ごめんね、翔太…もう二度と貴方を裏切ったりしない。

佳奈は心に誓った。

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