傷ついてもいい
「裸でベッドサイドに繋がれてさ、放置されたんだよ」


麻衣子は、佳奈の耳元で言う。

「放置プレイってやつ?」

知っている限りの知識で佳奈は言った。


「そうそう、で、梶原さんは、脱がないでさあ、見てるだけなの」
「うんうん」

「そのうち、見られてるだけで、なんか興奮してきてさあ」

「そういうもんなんだ…」

佳奈は、感心する。
いろんな世界があるんだな…

けれど、間違いなく麻衣子にとっては、幸せなんだろう。

「あとは触ってくださいってお願いさせられてさあ…もうどこ触られても感じちゃうの、指だけですぐイかされちゃう」

「すごい!なんか面白いね」
佳奈は、ほんの少しだけ経験してみたい気持ちになった。

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