傷ついてもいい
部屋に戻り、娘を着替えさせてからコーヒーをいれた。

「ママー、ごほん、よんでえ」

「はいはい、ちょっと待ってね。コーヒー飲んだら読んであげる」

どんな人にだって、誰にも言えない秘密が一つくらいはある。

さっきの噂好きな奥さんだって、きっと何かあるはずだ。

誰かが不倫していることを、どうして責められるんだろう。


「ママーお絵描きしていい?」


「いいよ」


最近、日に日に直己に似てくる娘の美月を見ながら、佳奈はそう思った。


ーfinー


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