幸せになる方法〜「ずっとそばにいたのに.....」スピンオフ〜
「でも.......本当にいいの?」

「.....何が?」

「好きって、何度も何度も言ったら、迷惑じゃない?」

「どうして? それって、何回言われても、嬉しいことじゃん。」

「..........。」

「ちなみに、今日は言ってくれないの?」

「.......言うよ。もちろん。」



真由子の大きな瞳に、みるみる涙が溢れ出す。

見ているだけで、胸がいっぱいだ。

たまらない気持ちになって、真由子の頭を軽くポンとしてから、泣き顔に向かって微笑みかけたら.......



「.....好き。大好き。航佑のこと、誰より愛してる。」



ベッドに腰かけている俺に、大粒の涙を流しながら、真由子が抱きついて来た。

柔らかな感触と、人肌の温もりに、何故だかとてもホッとする。

突然のことなのに、あんまり安らぐから、俺が求めていたのは、この感覚なのかもしれないなんて思ってしまう。



一人でいるのは辛過ぎて、本当は切なさに押し潰されそうだった。

寂しくて、苦しくて、早く誰かに助けて欲しかった。

愛してもらいたかった。
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