幸せになる方法〜「ずっとそばにいたのに.....」スピンオフ〜
電話の主は、保育園の先生。
どうやら子供が熱を出したから、今すぐ迎えに来てほしいという連絡だったらしい。
でも、今、店は一番忙しい時間帯だし、簡単に抜けられないのはわかってる。
もちろん子供も心配だけど、そんなことをしたら店に迷惑がかかる。
保育園には、混雑が落ち着いたら、できるだけ早く迎えに行くと言っておいたけど、今日は午後の人数も少なかったはずだし、店長にどう切り出したらいいかわからないし、どうするべきなのか、迷ってる.......
そんな内容の話を、彼女はためらいがちに言った。
.....どうして? 子供、可哀想じゃん。
店なんて気にしなくていいから、すぐ行ってあげればいいのに.......
中途半端な親切心で、何にもわかっちゃいない俺がそう言いそうになるのを、彼女の言葉が遮った。
「って、迷ったところで、結局、迎えに行くしかないんだけどね。」
「.......。」
「あの子には、私しかいないから。」
「.......。」
どうやら子供が熱を出したから、今すぐ迎えに来てほしいという連絡だったらしい。
でも、今、店は一番忙しい時間帯だし、簡単に抜けられないのはわかってる。
もちろん子供も心配だけど、そんなことをしたら店に迷惑がかかる。
保育園には、混雑が落ち着いたら、できるだけ早く迎えに行くと言っておいたけど、今日は午後の人数も少なかったはずだし、店長にどう切り出したらいいかわからないし、どうするべきなのか、迷ってる.......
そんな内容の話を、彼女はためらいがちに言った。
.....どうして? 子供、可哀想じゃん。
店なんて気にしなくていいから、すぐ行ってあげればいいのに.......
中途半端な親切心で、何にもわかっちゃいない俺がそう言いそうになるのを、彼女の言葉が遮った。
「って、迷ったところで、結局、迎えに行くしかないんだけどね。」
「.......。」
「あの子には、私しかいないから。」
「.......。」