幸せになる方法〜「ずっとそばにいたのに.....」スピンオフ〜
結局、子供の体調はあまり良くならなかったようで、次の日の朝、彼女から仕事を代わってほしいという内容のメールが届いた。

予想通りだ。

わざわざ保育園から呼び出し食らってるくらいなんだから、そう簡単には良くならないよな。

本当に今まで、こういう時ってどうしてたんだろう。



すぐに彼女にOKと返事して、大学の友達に、経済原論と交通論のノートのコピーと、出席をゴマかせるようなら頼むとお願いしておく。

元々、今日は夕方からバイトに入っているから、ランチから入るとなると、丸々一日の勤務だ。

ちょっとキツイけど、まぁ、いいか。

このくらいで彼女の助けになるなら、喜んで引き受けよう。



しかし、そういう日に限って、店は混雑するものらしい。

団体客が予約も無しに現れたり、宅配の注文が集中したりして、店長もだいぶパニクってたし、さすがの俺も、そこに一日いるとなるとヘトヘトだ。

家に帰って、速攻でシャワーを浴び、ベッドに突っ伏して動けなくなっていたら、彼女からメールが届いた。
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