もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
天上があるってことは、ここは室内?
室内ってことは、ここは砂浜じゃない?
混乱している頭をゆっくりと整理するために、もう一度目を閉じた。
私は砂浜じゃなくて、室内にいる。
……ってことは、さっきのあれは何?
ジュンに殺されそうになっていたのが夢だと仮定すると、辻褄が合う気がする。
さっき、私の瞳に映ったジュンに殺意なんか微塵も感じなかったし、寧ろ心配そうに私の顔を見つめていた。
「おい。大丈夫か?」
再び、繰り返されたジュンの言葉に私は目を開けた。