もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~
「うなされてたけど?大丈夫か?」
やっぱり、私は寝ていたんだ。
眠る前は何をしていたんだっけ?
ジュンに拉致られて、ミキヤに会って……
そうだ!!
ジュンと契約を交わした。
それで……
「ビールを一気して、ぶっ倒れたんだよ」
考えていることが、顔に出ていたのかジュンは私の心の声に答えてくれる。
「倒れて眠ったわけね?」
「あぁ。いくら起こしても起きなかったから、寝かせておいた」
「で、ここはどこ?」
と言いながら、ゆっくりと起き上がった。
「俺達の寮」
「寮?まぁ、それはいいや。今は何時?」
辺りを見回しても、持っていた鞄が見つからないので、ジュンに時間を尋ねた。